11 …よかった、信じてくれたみたいだ。 ホッと肩の力を抜きながらしっかり髪を洗って、勤のご機嫌をとった。 体は本人が洗うっていうから、そこはホッとしてる。 それから勤に抱き締められる形で湯船に入って、勤が満足するまで入浴していた。 ――22:30 「……おいで、航」 「ぅ、ん」 「好き、好きだぜ航…はぁ、愛してる…っ」 「っ…ふ、勤…っ」 高校生が寝るには少し早い時間に、僕らは布団に入る。 この学園の寮は部屋の中でさらに個室に分かれてるけど、僕はずっと勤と一緒だ。 抱き枕。…だけならまだいい。 けれど勤は僕を "愛している" らしいから、こうして欲情もする。 触られて、イかされることはもう何回も。 勤が "お仕置き" といったときは、夜遅くまで攻められ、苦しい快楽をムリヤリ与えてくる。 今日は機嫌がいいのか、首筋にキスマークをつけてくるだけみたい…。 ――チュク…ッ 「ぅ、あ…っ」 「ン…航もつけろ、…お前のってシルシを」 「はっ…でき、な…っあ」 「つけろ」 「っ…ん、んちゅ…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |