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…よかった、信じてくれたみたいだ。
ホッと肩の力を抜きながらしっかり髪を洗って、勤のご機嫌をとった。
体は本人が洗うっていうから、そこはホッとしてる。
それから勤に抱き締められる形で湯船に入って、勤が満足するまで入浴していた。
◆
――22:30
「……おいで、航」
「ぅ、ん」
「好き、好きだぜ航…はぁ、愛してる…っ」
「っ…ふ、勤…っ」
高校生が寝るには少し早い時間に、僕らは布団に入る。
この学園の寮は部屋の中でさらに個室に分かれてるけど、僕はずっと勤と一緒だ。
抱き枕。…だけならまだいい。
けれど勤は僕を "愛している" らしいから、こうして欲情もする。
触られて、イかされることはもう何回も。
勤が "お仕置き" といったときは、夜遅くまで攻められ、苦しい快楽をムリヤリ与えてくる。
今日は機嫌がいいのか、首筋にキスマークをつけてくるだけみたい…。
――チュク…ッ
「ぅ、あ…っ」
「ン…航もつけろ、…お前のってシルシを」
「はっ…でき、な…っあ」
「つけろ」
「っ…ん、んちゅ…」
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