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 低い声で促されて、つい体を揺らしてしまう。だってしょうがないだろ!俺チキンだしっ、第一生徒会に呼ばれるような…会長直々に来るようなことしてないし!

 ……でも人を待たせるわけにもいかず、まだ心配そうに見ている陸に笑顔で手を振ってあとを追った。大丈夫、呼び出しくらいで陸の大切な時間を奪うわけにはいかないからな。ああでも、親衛隊の目が凄いな。放送とかにしてくれれば良かったんだけど…。


「あの、俺は一体何を…?」

「知るか。近く歩いてたら大地に頼まれたんだ。じゃなきゃこんなめんどいことするか」

「そ、そうですよねーっ…はは…」


 仮にも生徒会長がそんなこといってしまいますか。それにこき使われたのが相当苛ついているのか、歩くスピードが尋常じゃない。こ、コンパスの差かもしれないけど、俺小走りだしっ。……あ、ゴミ。


「お掃除ロボットはどうしたんだよ、全く…」

「……お前…ゴミ拾う趣味あったのかよ。それ以上近寄んなよ」

「は、え?違いますよっ!ゴミが落ちてたら拾うのは当然でしょう!?」

「ロボがやんだろ」

「それでも気づいたら拾う、そういう習慣をつけないとダメなんです。…って、うわ、俺、ごめんなさっ」


 しまった、陸に話す感じで会長に説教してしまった…!慌てて頭下げたけれど、反応が怖くて会長を見ることが出来ない。ってちょっと、ここちゃんと掃除されてないんじゃ…じゃないんだって!うわぁ…沈黙がいたい。


──コツ…

「……早く行くぞ」

「え?…あ、はい」


 怒られるかと思ったけれどそれはなく、再び歩き出した会長のあとを走って追いかけた。しばらくして生徒会室が見えてきたけれど…初めて来たそこに、俺の口は開いたまま塞がらない。まず、なんなんだこの鉄の扉は。横にウィーンって開くやつだよ、これ。所々に金が散りばめられてるし…こんな豪華にする必要があるのか?

 それに…ああやっぱり。ここまでロボ来てないじゃん。この扉指紋だらけだよ。せっかくの扉もそれだけで残念なものになってる。…あとで誰かに伝えとこう。



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あきゅろす。
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