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いきなり打ち解ける人の方が少ないだろう。始めは戸惑いながら少しずつ互いのことを知っていけばいい。いつか一緒にいて楽しいと思える日がくるだろうから。
それから竜也との出会いを陸に聞かれ、竜也に支障がない程度に軽く話した。無闇に言い触らすなと注意もしたから大丈夫だろう、陸は本当に大事なことはちゃんと黙っててくれるからな。あとは竜也が自然に学校に来れるようになれば完璧だと思わないか?
「明日から少しずつでいいから学校いこうな」
「あー…」
「ムリはしなくていいんだ。気が向いたときにさ、……俺たちもいるし」
「そーそー、出席ヤバいぜ?」
まぁ、欲をいえば授業料とかの話になるんだけどさ。だっていくらテストの点で進級出来るとはいえ、授業料も払ってるんだよ!?もったいない!第一これから楽しい行事とかたくさんあるんだ。そういうのを楽しまないで学生を終わらせるなんて、もったいなさすぎる!
「優が一緒にいてくれんなら…少しずつ頑張ってみるけど」
「! そ、そっか。俺一緒にいてやるよっ」
「ちょ、俺の優独り占めすんなよー!?」
「誰が陸のだ、誰が」
「お母さん」
子供を産んだ覚えはありませんんん!それに俺の子ならきっともっと大人しいはず…!でも、まぁ竜也が頑張るっていってくれたからひとまず良しとしよう。きっとそれを決意するだけでも十分頑張ったと思うしな。だからよくいえましたって感じで笑いかけてやったら、そろーっと目をそらされた。
え、キモかった…?
(か、可愛いかもしんない…)
とりあえず3人ともご飯を食べ終えて、竜也は疲れたといって部屋に帰っていった。明日の朝ご飯も…と誘いをかけたけど、遠慮しとくと返されてしまった…。まぁ、無理強いもよくないよな。少しずつ一緒にいられるようになればいっか。
陸も風呂に入れたし、食器も片したし、あとは寝る前に予習復習を少ししてやることは終わりだなっ!…あ゙っ、陸の奴…濡れたまま部屋いったな。廊下の拭き掃除もしなきゃいけないじゃんか。
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