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「え゙っ…も、萌え、ですか?」
「そうよっ!ヤンデレ攻め、いいわぁ。あなたは健気そうだし。あ、でもさっきの様子を見てると世話好きなタイプね。手慣れてたわ」
「は、はぁ…」
「んじゃ、あとはお二人で。はい、終わった人は出てってちょうだい」
な…何なんだこの人っ!保健室に用があって来て、さっさと出てけって自分勝手な人だなぁ。それに、関わったからにはちゃんと最後まで面倒みるし。とりあえず今までの話とか聞きたいんだけど…大丈夫かな。
「な、田中…俺と友達でさ、一緒にメシ食うか?」
「いいの?」
「まぁ、田中がよければ。その友達も悪い奴じゃないんだ。…ちょっとうるさいけど」
「じゃあ食いたいなー…優」
「……おう、任せろ竜也」
それから部屋に帰って着替えた竜也を迎え入れ、色んな話を聞きながら夕食を作った。どうやら一種の病気みたいな自殺願望が出てくるらしくて、そのたびに佐竹先生に世話になっていたようだ。何がツラいとかそういう訳じゃないらしい。
……ただ、何がいけなかったのか俺、懐かれたみたいです。作ってる間ずっとすぐ後ろで俺が動くのにピッタリくっ付いてくるし、頭突きしたおでこを撫でられたりした。料理作ってるのに邪魔だなぁ。
「作り慣れてるねー」
「そりゃあね、毎日作ってるし…あ、好き嫌いとかは受けつけないぞ!」
「俺色が赤いの好きー」
「……そう。どうでもいいけど近い!邪魔だっ」
「えー」
「少し離れてくれ、見ててもいいから」
駄々ごねる子供のようで、今焼いてるソーセージを1つ渡して離れてもらった。どうせ突っ立って見てるだけならとお皿をとってもらったり少し手伝ってもらって、陸が帰ってくる時間には簡単なものが出来上がった。
あとは陸を待つだけ。
「たっだいまー…って客?優ー腹減ったー」
「おい、客がいるって分かってるのにそれはないだろ!まずはいらっしゃい、だ」
「わりぃわりぃ。いらっしゃ…って田中竜也ー!?」
「人を指差すなっ!」
「……え、これが優の同室…?」
「竜也もコレっていうなよ…」
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