Long
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俺は人間が好きだ。
すべての人を愛してる。
ただ一人を除いて。
まあそれが人間として疑わしいくらいの能力をもっているのだが…
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「いーざーやーくーん」
来た。
まあそれは俺が池袋に来たからなのだが
そいつはいつも俺のいるところに現れる。
それならば行かなければいいというところだが
俺も仕事上、来ない訳にはいかない。
「やあシズちゃん。久しぶり」
「てめぇ…二度と池袋に来るなって言わなかったっけかー?
それとその呼び方はやめろって言ったろー?俺には平和島静雄という名前があるってよぉー。」
「やだなあシズちゃん。何をそんなに怒ってるのかな?」
「怒ってないぞぉー。ただぶん殴りたいだけさぁ」
「困ったな、 見逃してよ」
シズちゃんの暴力は理屈も言葉も道理も通じないから苦手なんだよなあ…
ナイフだって全然刺さんないし
とか言いながらナイフ出してる俺もどうかと思うけどさあ…
静雄は近くのガードレールを掴んでいる
「まさか…」
「うおおおお!!」
「げ・・・この馬鹿力っ!」
叫びながらガードレールを地面から引き抜く姿に少し自分の顔が引きつるのが分かった。
「うあ゛あああ」
そしてそれを俺に向かって投げつけてきた
「よっと……っうゎ!」
臨也はいつものようにそれを避けようとしたが
後ろにあった小さな段差につまずいてしまった
もうよけきれそうに無いと悟った臨也は
仕方が無いから受け身をとることにした
「ぐっ…!」
しかし至近距離で投げられたせいか、ガードレールというでかい鉄の塊だったせいか、はたまた打ち所が悪かったのか静雄の投げ方が速かったせいなのか分からないが臨也の体は後ろの壁に打ち付けられ、大きなダメージを背負うこととなってしまった
あちゃぁ…ちょっとこれじゃあしばらく動けそうに無いしずちゃんに命乞いするのは死んでもいやだ。
だからといって負けを認めるのもゴメンだ。
そうやって臨也があれこれと考えているうちに大きな影が目の前に立ちふさがった
「…し…しずちゃん…。」
「……」
静雄は無言で臨也に近寄りそして抱えあげた
「!?しずちゃん!?なに?俺を投げるつもり??」
「うるせえ」
「……は?何言ってんのてか降ろしてよ!」
怪我をした体では大して抵抗も出来ない
すると静雄はそのまま歩き出した
「え?どこいってんの?何、羞恥プレイ?ほんとまじでおろして!」
「うるせえ黙ってろ暴れんな落とすぞ」
「いいから降ろしてよ!!」
「…いいのか?」
そういってにやりと笑った口元と全く笑っていない静雄の目で落とされれば確実に死ぬという予感が頭をよぎった
「…すいません…」
「分かればいい」
そしてまた歩いていく…
continue…
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1話目できました!!
初シズイザです
まだシズイザ要素が無いですが…
まあ…お読み下さりありがとうございました!!
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