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学校―――

友達が居るわけでもなく、とても暇な場所。
私の唯一の友達……てか悪友は他の学校の不良だけ。1人いりゃ充分そう思っていた。


そんな学校で、最近私にまとわりついてくる奴がいる……


――柳生比呂士


「和葉さん、机に足を置かないように……」
「授業中、寝ないで下さい」

紳士とか呼ばれていて、私の授業態度に文句を付けてくる。
『うっせぇな、柳生のくせして――』

私を更正させようとしてるようだ。


前はウザったくて仕方がなかったのに、今はどこか楽しいと思ってしまう。
「(私に話し掛けられるのは、アイツだけだと思ってたぜ)」
アイツってのはその悪友の事。



大嫌いだった学校が少し好きになった。


そんな生活をしていたら、テニス部のマネージャーが私を呼び出した。


*

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