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俺はその後、深空たちと一緒に飯を食べた。

深空の弁当は結構美味くて、俺も普通に食べられた。

「深空、美味かったぜよ」


「ほ、本当ですか!?良かったァ。じゃまた明日も作ってきて良いですか?
仁王先輩あまり自分から進んで食べないって聞いたんです。体力付けなきゃ部活で倒れちゃいますよ」

「そうじゃのぅ。これからはお願いするかのぅ」

「じゃあ張り切って作りますね。サヨナラ、仁王先輩!!
兄貴、行こ?」

「うん。行こうか」


「じゃあのぅ」

深空は幸村と共に屋上を去った。



次の日から俺は深空と幸村と一緒に飯を食べている。

会う度に深空を見ると胸が締め付けられるような痛みがする。

「(なんで、こんなに胸が締め付けられるような痛みがするんじゃ……)」



俺はその日、午後の授業も使って色々と考えた。


その結果

「恋……なんかのぅ…」

という考えに辿り着いた。
暇つぶしのつもりだったが、最初から惚れていたのだろう。

今更気付くなんて……
「(ペテン師の名が泣くのぅ………)」

自分でも呆れてしまいそうだ。


でも気付いたからには、相手を振り向かせる……


それが俺じゃ。


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