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Novel
色付く世界
君と出会ったあの日から俺の世界に色がついた。

俺は、村の教会で育てられていた。未来に対しても今の環境にも何にも興味がなかった。いつも独りで、誰かと一緒に笑うことも止めてしまった。
そんな時、君はやってきた。君は俺を見たとたん「笑ってよ。」って言ってきた。
俺は「楽しくないのに笑えない。」て答えた。
そうしたら、君は「うーん、確かにそうだよね。じゃあ、私が楽しくしてあげる。」って、言ってきた。
俺はそんなこと出来ないって考えたし、面倒に巻き込まれるのも大変だと思って、無視することに決めた。

それから毎日、君は会いに来てくれた。俺が無視をしても気にせず、いろんな話をしてくれた。俺は気がついたら、君のことを待っているようになった。

ある日、君が旅にでると聞いた。
「本当にここから旅立つのかい?」俺は聞いた。「うん。もーっと色々な国を見たいからね。」
君は言った。

俺はその時、初めて『悲しい』って気持ち知った。

次の日、君が出て行った。俺はいつの間にか、涙を流していた。

でも、俺は一つ決意した。いつか自分の力で会いに行こうと・・・。
自分でも笑ってしまういつから、こんなに執着するようになったんだろう。きっと、これも君がいなかったら存在しなかった感情なんだろう。

俺の世界は、白黒で色なんて無かった。でも、今は色が付いた。鮮やかに見えるようになった。
君のおかげだ。

待っていてほしい。俺は君を捕まえにいく。もう、『さよなら』なんてしない。






あとがき。
初恋みたいな感じ。その後は皆さんで考えて見てください。

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