私と髭と酒と南瓜と
4
ひゅうううぅぅ
と、どんどん落ちていく曹操
かなりの速度で落下していることは曹操でもわかった
曹操(……隕石の気分だ)
と、そのときだった
ふわっとした感覚
急に辺りが無重力になったかのように、さっきまで高速で落下していた曹操の動きがスローになった
ふわふわと浮く体
曹操は落下部隊のごとく下へ下へとゆっくりおりていった
ゴオオオォォッ
バキバキバキッ
曹操「あべしっ!!」
凄い勢いで小枝の山に突っ込む曹操
さっきのメリーポピンズとは掛け離れた凄惨な音が響く
しかしそこは曹操、小枝の山から不死鳥のごとくはい出ると、ぶつぶつと文句を言う
曹操「一体どうなっているこの家は!急に落ちてふわってなってまた落ちたぞ。期待させるな!デレツンなのか!」
ひとしきり文句を言うと、落ち着いた曹操は周りを見回す
そこは巨大な空洞になっていて、一面に枯れ葉や落ち葉が積もっていた
曹操「……なんだここは。奴の嫁はバービーか?」
ビーバーですよ、殿。とツッコミを入れる臣下はここにはいなく、少し寂しさを感じる曹操
そういえば夏侯惇はどこだと、曹操はぐるりと巨大な空洞内を歩いてみる
そこで曹操は異様な物を見つけた
曹操「……?あれは?」
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