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「やべー!
先生鬼だろー!」
机にうっつぷすが、問題は解決しないし
シャーペンも動かない。
てか、1週間サボった罰が、数学のプリント50枚とか
先生は鬼の以外の何者でもないな。
誰もいない教室で、
一人黙々とシャーペンを動かす。
窓のそこからは、野球部やら何やらの掛け声が聞こえてくる。
楽しそうだな・・・
なんで僕だけ、
・・・・1週間無断欠席だからですね☆
はあ・・・笑えねえ。
別にコミュニケーションが苦手ってわけではない。
友達がいないってわけではない。
一人が好きなわけでもない。
まあ、家柄とか、いろんなことで
近づきにくいんだとか。
攫われたりとか、殺されかけたりしていくうちに
「関わらない方がいい」って思ったんかな。
それに気づいたときは、辛かったけど
今はなんとも思わない。
それでも僕の近くにいてくれる人が1人でもいれば
それで、僕は幸せだ。
「まあ、量より質だしね」
さっさと終わらせて、帰ろう。
もやもやしていた頭をリセットして
シャーペンを持ち直した。
・・・つーか、難しすぎるだろ。
頭をガリガリと掻いていると、
ガラガラと教室のドアが開いた。
「ーって、まだやってんのかよ?」
だらしなく制服を着崩している同級生Aが
ずかずかと入ってきた。
A「同級生Aってなんだよ!?!!?」
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