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あれれー


おっかしいなあー








さっきから視線が痛いお。








え?


本当にみんなおホモな方なんですか。


ノーマルの方救いの手を!!(泣






「おい、そんな見てんなよ」





ふと声のする教室の入口に目を向けると


そこには大好きな兄ちゃん!!




一気に教室の中がざわざわし始めた。








ん?

不機嫌なの?

おこなの?







眉間に皺がよっている兄ちゃんが


こちらに視線をやる。







「透、おいで。」




手招きされ、言われるがままに従い、


兄ちゃんの元へ向かった。







「なに?」



兄ちゃんだけだなあ

僕が安全に話せるのは。




色々な安堵から頬が緩む僕は、

首を傾けた。







「ん、・・・弁当忘れてっただろ?」



弁当って言ってもコンビニで買ったものを詰めただけだけどねっ。




そう言うと、片方の手で僕の頭を撫でながら

もう片方の手でもっていた僕の弁当を渡してくれた。







あっ!・・・忘れてた。






「ありがとー!!」






ん?まてよ・・・


僕より先に家出た兄ちゃんが、僕の弁当持ってるって・・・



どゆこと??







・・・・・ま、いっか!









「まじで、兄ちゃんありがと!」









思いっきり抱きつくと、



教室やら廊下やらから



黄色い(?)歓声があがった。








「どういたしまして。」



僕の髪の毛をぐしゃぐしゃにしながら


笑顔で言ってくる兄ちゃん。









この時、兄ちゃんに抱きついている僕は気づかなかった。




兄ちゃんが、周りの人達に

「こいつに手、出すなよ」と

口パクで言いながら睨みつけていたことを。








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あきゅろす。
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