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誰もが願うこと(夢主+?)日記ログ









 あぁ、この空の向こうにあなたはいるのね───。









 窓から空を眺めていた彼女に、そっと背中から回される腕。
 驚いて振り返ればそこには予想通りの人。真摯な瞳とかち合い、寂しいのかと問われる。


「寂しいわ」


 ほぼ即答した。


「だってあの子の代わりなんてどこにもいないんだもの」


 もちろんあなたもね。なんていう彼女の額にそっと唇が落とされる。
 途端に顔を赤く染めあげた彼女に、呆れた視線が投げかけられる。彼にとっては今更過ぎる初々しい反応だ。
 だって、ともごもご言い訳らしいものを唱えながら、彼女は赤い頬を隠すために彼の胸に顔を埋めた。


「あの子、最後まで泣かなかったのよ」


 きっと、あなたに似て心が強いのね。と言った彼女の言葉は即座に否定された。あの子供が泣かないのは彼女似だろう、と思う。
 彼女を包む気配が苦笑するのが伝わる。


「あの子には、辛い想いをさせてしまうわ」


 例え感情に出さなくとも、あの幼子が悲しんでいないというわけではないことぐらいはわかるほどに鈍いつもりはない。


「我が子、ですもの」


 何よりも、家族、なのだから。
 そっと、背中を撫でられ強く抱きしめられる。その武骨な手の優しさに苦笑する。そっと目を伏せた。


「幸せになって欲しいわ」


 それはきっと───












(何故、人は幸せのままでいられないのだろうか)















どこに分類しようか迷って結局日記に載せたものです。
名前を出さないように出さないように頑張った記憶が。
父親がちらり(ちらりか?)と出てきましたが、誰かはまだわかりませんね。
はっきり言ってどのタイミングで言うべきなのかさっぱりなのですが、父親というか最終的なお相手は正直誰でもいいので、アンケートや原作の進み方では変わる可能性大です。
いっそ誰でもないオリキャラにしようかなとか考えてる。(丸投げすんな!)


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