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輪廻転生・成り代わりの話
爆発一回目
ドォォンと大きな音に目を覚ましたら。
目の前には綺麗な木目と顔の上半分を兜の様なものと長い前髪で覆った青年が見えました。
『お、は、よう?』
「…………」
青年が懐から何かを取り出して、俺に渡して来ます。
何やら手紙の様だが俺が読むの?
目で訴えかけるとコクリと頷く青年。

崩されたミミズの様な仮名漢字混じりの文書に、古文書を読み解いてる気分になりつつ。
要約すると、平蜘蛛寄越せば許してやるよバーイ信長、的な内容に、え、ちょ、意味不明なんだけど!とプチパニック。
書状を見て無表情で黙り込んだ(内心ではもういっぱいいっぱいなんだけど!)俺の様子に今襖を開けた白いお面の三人組が固まってる。
「松永様」
「どうか」
「なされましたか」
お面トリオが何か言ってるが、一人目の言葉に今度は俺が固まる。
…平蜘蛛寄越せ
…信長
…松永様
この三つから導き出される答え、それはまさか…
《俺が松永弾正久秀って事かーーー!!!》
華麗に死亡フラグが立ちまくった事実に俺は絶望した。


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あきゅろす。
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