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STORY
DOUBLE WISH#02
‐Sクラス‐

「うっし!じゃあ文化祭の話し合い始めっぞー。まずは実行委員だな〜…さてどうやって決めるか。」

「やりたい人がやれば良いんじゃないですかー?」

「それじゃあ面白味がないだろー。だから却下だ!」

「えwwなんでww」

「俺が楽しくないからだ!良い案ないのかー?」

「……。」
(なんだか龍也先生…学園長化してるような…。)

「はい、リュウヤさん。」

「お、神宮寺。良い案があるのか?」

「俺がダーツを投げて決めるってのはどうですか?」

「おお!テレビで見るあれか!面白そうだな!…で?的はどうするんだ?」

「お任せあれ。ジョージ!」

「はい、こちらにございます。」

「うわ!どこからそんなもん出してるんだ!」

「まあ細かいことは気にしないでくれよ。」

「気にするわ!」

「とりあえず神宮寺。1つ投げてみてくれ。」

「はい、リュウヤさん。」

ヒュッ
ストッ

「ほ〜…どれどれ…って神宮寺〜。ハズレだな。」

「レン〜。自分当ててどうすんだよー。」

「いや、俺で良いんだよ。」

「それってどういう意味だよ。」

「さあね。次も当てるよ。」

ヒュッ
ストッ

「チェックメイト。」

「犠牲者は〜…一ノ瀬。お前だ。」

「私…ですか?」

「てなわけだ。2人とも頼むな。お前らもたまには手伝ってやれよー。次、出し物決めるぞー。」

「はい!」

「う〜ん…。」

「どうしました?翔。」

「いや!なんでもねーよ。」

(レンのやつ…ダーツ上手いんだよな?なのに自分を当てるなんて…。それにトキヤも…。もしかして…わざと?)

「こーらチビー!お前もちゃんと案を出せ。」

「はーい。すんませーん。」

(まあ考えすぎだよな。)

「文化祭といえば…演劇に喫茶店にお化け屋敷に…」

「お化け屋敷は却下だ!バンド組むとかどうよ!」

「バンド…ですか。一応文化祭の中にそういうのを発表する場があるそうですよ。それにこの人数では…。」

「バンドは音楽祭のときにやるのはどうだい?」

「おお!それは良い案だな!レン!」

「じゃああとは多数決で決めるか。喫茶店が良いやつは手を上げろ〜。ふむふむ…クラスの半数以下か。」

「では、演劇で決まりですね。」

「よーし!あとは演目と配役だな!」

「演目は俺が決めても良いかい?」

「なんだ神宮寺ー。やりたいのがあったのか?」

「ああ。眠り姫だよ。」

「眠り姫ねえ…。みんなーそれで良いかー?」

「はい!」

「では役者と担当を決めましょう。」

「担当って衣装とか小道具とか照明とかの?」

「ええ。あとは音響とか必要ですね。」

「あー…もう面倒だしーくじ引きで決めるか。」

「ちょww面倒くさいってwwくじあったんなら最初から使いましょうよww」

「よーし!前からくじ引いていけー。」

「シカト?!」

「翔。くじ運も実力のうち。ですよ。」

「むう。」

「みんな引いたかー?中身はみんなに内緒にしておけよー。当たりのやつは来週顔合わせするからなー。てなわけで今日の授業は終了だ。お疲れさん。」

「はい!ありがとうございました!」

「おっと。実行委員は放課後残れよー。隣のクラスの実行委員と話し合いだからなー。」

「はい。」

「トキヤ、よろしく。」

「ええ、こちらこそ。レン。」

「俺様も手伝ってやるぜ!」

「翔、良いのですか?」

「おう!任せておけ!」

「本当はトキヤと2人きりがよかったんだけど…。」
「ん?なんか言ったか?レン。」

「いや、なんでもないよ。」

「よーし!文化祭まで頑張るぞー!」

「ええ。良い文化祭にしましょう。」

「……。」

(まあ焦ってもしょうがない…か。)


そして放課後

「あっれー?トキヤじゃん!」

「音也!あなたもでしたか。」

「なんか嬉しいな〜。あ!レンもよろしくね!」

「……。」

「あれ?機嫌悪い?」

「……。」
(神宮寺…レン…。)

「ほっ、ほら!マサも!」

「ああ…よろしく頼む。」

「那月と翔も!よろしく!」

「翔ちゃんなら来てくれるって信じてましたよ〜

「別にお前のためじゃねーよ!いるの知らなかったし!」

「またまた〜。翔ちゃんは嘘つきですね〜。」

「のわ!離れろー!」

「ハハッ!楽しくなりそうだね!ね!トキヤ〜。」

「わっ、音也まで!まったく…しょうがないないですね。」

「ヘヘッ。トキヤ〜。」

「いいかげん話を始めないかい?」

「あ!そうだった!忘れるとこだったよー。」

「ええ、本題に入りましょう。まずはお互いのクラスが何をやるのかについてですね。」

「俺のクラスは喫茶店だ。詳しいことはまだ言えんがな。」

「そうそう!で?Sクラスは?」

「こちらは演劇です。」

「演劇!?すごーい!何やるの?何やるのー?」

「いえ…それは…」

「トキヤ何役なの?教えて教えてー!」

「そっ、それは…内緒です///」

「えー!教えてよー!」

「一十木。あまり困らせるな。こちらとて詳しいことは言えんのだからな。」

「うー…ごめん。トキヤ。」

「いっ、いえ。あの…ありがとう…ございます。」

「…フンっ。」

「では必要な材料について話し合いましょー!」

「那月!何勝手に仕切ってんだよ!」

「いやあ〜話が進まないな〜と思って。」

「それをお前が言うかー!」

「今日はこれ以上話が先に進まないのなら俺は帰らせてもらうよ。」

「えっ?あっ!レっレン!待って!」

「あ…行ってしまいましたね〜。」

「レンのやつ随分怒ってたな。」

「2人がいないのに話を進めても仕方がないので私たちも帰りましょう。」

「んー…そうだな!」

「明日からはちゃんとやりましょう。後で謝りに行かないとですね。」

「ええ、そうしましょう。」

「……。」

(神宮寺…お前は何をそんなに思いつめているんだ…。)

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