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異能審神者の憂鬱
明石国行A
頭を撫でられる感触に死織は意識を浮上させる。
ぼんやりと目を開ければ、自分の新しい゙家族゙が笑った。
「おや、すんません。起こしてしまいました?」
「んーん、だいじょぶ………」
半分寝ぼけたまま、彼女はゆっくりと身を起こす。緩く首を振れば、いつも結われていない髪が流れた。
「なぁ、主はん」
「んー?」
「もっとわがまま言っても良いんですよって」
誰も否定したりしませんわ。
驚いた表情で自分を見た死織に、彼は笑って見せる。やわらかく、優しげに。
「自分、保護者ですさかい、下の子のわがまま聞くのが仕事ですねん」
「―――――」
「主はんは―――゙妹゙はんは、どうしたいん?」
優しく頭を撫でれば、死織は少し顔をうつむかせる。そして小さな、わずかに震える声で、言った。
「俺………あかさんって、゙あかお兄ちゃん゙って、呼びたい、な」
「ええでっせ。いくらでも呼べばええねん」
「………、うん」
もう一度、うん、とうなずき、彼女は顔を上げる。
そして、少しだけ泣きながら、笑った。
「一緒にいてね、あかさん」
「当たり前やん。ちゃあんとそばにおりまっせ」
彼女の求めに、彼も笑顔を浮かべ、応えた。

蛍「……………国行、最近だらけないね?」
明「とりあえずうちの主はん危険に晒した輩処さねばならんから、練度が足りんねん」
死「誰だあかさんにいろいろ吹き込んだのは!?」
同「事実と真実しか話してねぇよ」
死「同さんか!!!」


戦闘狂or復讐鬼。
ニー刀明石の未来はどっちだ!?



     


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