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異能審神者の憂鬱
おじいちゃんと縁側でお茶
ある、天気の良い日のこと。
死織は審神者部屋前の縁側に座り、三日月とお茶をしていた。………なんのことはない、ただの職務放棄である。
室内にある書類の山に目を向けないようにしながら、死織はお茶を口に含んだ。そして、隣にいる三日月へと声をかける。
「ルナさんはさぁ」
「ん?」
「゙お兄ちゃん゙って呼ばれるのどおじいちゃん゙って呼ばれるの、どっちがいいの?」
突然の呼び方の問いかけに三日月は瞬き、やんわりと笑んだ。
「俺は主が呼びやすければどちらでも良いぞ?」
「丸投げかよ」
うあー、と死織は鳴いて、湯飲みを縁側に置く。一度伸びをすると、彼女は三日月と向き合った。
「じゃあ実際に呼んでみよう。えーと、゙ルナお兄ちゃん゙」
「なんだ、゙妹゙よ」
死織を微笑ましく思いながら三日月が返事をすると、死織本人がしっくりこなかったのか、首をかしげた。
「んー………じゃあ次、゙ルナおじいちゃん゙」
「……………」
三日月は目を瞠り、肩を震わせながら口元を押さえて死織から目をそらした。………破壊力は抜群だったらしい。死織もしっくり来たのか、大きく頷いていた。
「うん、ルナさんはやっぱり゙おじいちゃん゙だな」
「俺に゙孫゙が………っ!」
「ダメージ受けすぎじゃね?」
可愛らしく小首をかしげる死織を見て、三日月、撃沈。

ちなみにその後、燭台切にサボっているところを見つかり三日月共々お説教された死織だった。

     


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あきゅろす。
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