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トリップ小説 完結
部屋割り
「今から説明しまーす。俺の部屋に1人、和室に4人、その隣の部屋に4人、居間に1人。俺の部屋はこたに決まってるので、他のとこ決めて」
「……なんで風魔はあんたの部屋なの?」
「本人に聞け」
説明が面倒だったので放り投げれば、さっちゃんは嫌そうな顔をしてこたに向き直った。
問いをぶつけ、返ってきた答えに叫ぶ。
「はぁっ!?風魔正気!?」
「おい、正気を疑うレベルなのかよ、おい」
「佐助、風魔殿はなんと?」
「ゆっきー聞いちゃうの?マジ?」
俺のツッコミなどものともせず、2人はこそこそと相談し、武将達の元へ向かって行った。小さくため息をつき、こたを見上げる。
「正気疑われちゃったよ。今からでも考え直さない?」
「(フルフル)」
「…………………そーかい。じゃあもう何も言うまいよ」
たっぷり間を置いて、ため息混じりに諦めた。まぁ最初っから無駄だとは思ってましたけどね、ええ。
「あ、全員分の保険証が欲しいな。そしたら刑部を病院につれていける」
さっき神が来たときに言っときゃ良かった。まぁあの時は殴ることに重点を置いていたし、仕方ないかもね。次いつくるんだろ、呼べばくるんだろうか。
「部屋割り、決まったぜ」
「あ、うん」
ありがと、と言ってちかちゃんから紙を受けとる。目を落とし、そのままこたへスライドさせた。
「悪いこた、読んでくれる?」
「(コクリ)」
その後こたが読んでくれたところによると、こういう部屋割りになったらしい。


和室:伊達政宗、片倉小十郎、真田幸村、猿飛佐助

洋室:大谷吉継、石田三成、毛利元就、長曾我部元親

居間:前田慶次

部屋割り表を改めてじっくりと見て、現代の文字を教えにゃならんと思いながら頷いた。
「うん、オッケー。布団は和室の押し入れの中に(なぜか)入ってるから好きなの持っていってね。もう遅い時間だから騒がないように」
今日1日のうちに起こった様々なことに思いを馳せながら、俺はにっこりと笑った。
「それじゃ、お休み。また明日」

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