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審神者日記 完結
まさかのドッキリ
森の中をふらふらと歩いていたら、狐を見つけた。…てかあれ、見覚えあるぞあの狐。確かあれだ、オンラインゲームのナビゲーターの……。
「あなたが審神者様ですか?」
テコテコと音がしそうな足運びで俺の足元まで来て、その狐は問いかけた。
はい、ここがどこか決定ですねー。分かりやすい解答ありがとうございましたー。……これは嫌な予感。
「審神者ではないけれど、迷子の人の子だよ。君はこんのすけだね?」
「はい!私は審神者様のサポートをさせていただきます、こんのすけと申します!貴女が審神者様でないとするならば、誰があの方々を手入れするというのでしょう……」
これは……巻き込まれるフラグカナー?マジ勘弁!!
「その手入れとやら、俺には出来ないのかい?」
そして積極的に巻き込まれに行く野次馬がこのあたしですよ!何も言うなわかってるから!!
こんのすけは迷うように尻尾を振り、俺をじっと見つめた。
「…霊力はそこそこあるように見受けられます。ギリギリ審神者が出来るくらいの量はあるようです」
「マジか」
自分で聞いといて驚いた。意外と隠れた才能ってあるもんだな。
「手入れしたら倒れるでしょうけど」
「デスヨネー」
うん僕知ってた。世の中そんなうまくいかない。
「とりあえずは本丸へ。刀剣様方に貴女のことを説明しなければ」
「うん。俺もあいさつしないとね」
斬りかかられるのは避けたいなぁ、なんて思いながら、こんのすけの後をついて行った。

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あきゅろす。
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