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審神者日記 完結
はてさて、ここは
――なんてことない、日常だった。
今、目の前の光景が理解できないほどに。
春織は1人、ため息をつく。
「またかよ……」

俺、舞霧春織には、特技がある(ただし認めたくはない)。
それは、眠りにつくのと同時に他の世界へ飛ぶことだ。正直言って、迷惑極まりない。毎回飛ぶのではないことが唯一の救いだ。
飛ぶときのお決まりの格好は巫女服だ。他にはなんかないのかとか思う。ため息つきつつ、辺りを警戒するのを忘れない。一度怠ったら死にかけた。あんな思いはこりごりである。
「……森だー」
マイナスイオン、全開!!って感じか。日の高さ的には昼過ぎかな。無駄に培ったサバイバル知識が火を吹くぜ!
………まぁ、とりあえずは。
「雨風しのげるところを探そう」
それにしても、ここどこだよ。

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