狐さん (大輝)
その心配のもとであるミケ。
聖がいなくなって部屋の中をうろうろと動き回っていた。
「んにゅ……パンツ」
クローゼットの中をみて、拾ってもらったときにはいていたカボチャパンツを発見。
何もはいてなかったミケはそれをはいた。
(本…難しいよ……ぉ)
次々と部屋の中を漁っていくが、それも時間が経てばやることがなくなる。
丁度お昼時で、ミケは用意されていた物を食べた。
「ん……1人……」
急に寂しさが湧き上がってきたみたいだ。
せわしなくトコトコと部屋の中を動き回り、玄関で聖を待つ。
がちゃん。
(あ…人……)
外で音がする。
1人が寂しかったミケは聖との約束を忘れ、外に出てしまう。
「………へ、誰?てか何?」
「ぅ……ぁ……あぅ」
(目の前に…猫人間がいるんだけど)
初めて見るそれに、その人は固まってしまった。
と、同時にミケも自分から出て行ったくせに驚いてしまっている。
「ここの生徒…じゃないよね。名前は?」
「うに……ミケはミケ」
「ミケ?聖と知り合い?」
「聖……知ってるよ」
(うーん…可愛い子猫チャンだな…)
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