[携帯モード] [URL送信]



「なんか食いたいもんあるか?」

「ん……お魚、と…お肉が好き」

「猫……だもんな。シーチキンとか食うのか…?」

「た、べる」


ハムハムと、ちょっとずつだけど美味しそうに食べるミケ。どうやら趣向、仕草は猫のようでも、人間としての知識もあるようだ。

スプーンを上手に使いこなしていた。



「……あ、やべっ。学校」

「ゃ……どこ行くの?」

「学校……って分かるか?」

「んと……んと……?」


(これはどうすりゃいいんだ…)


「とにかく…用事があるんだ。俺が来るまでここで待ってろ」


 うるっ


「1人…?」

「まぁ…俺も仕事あるからな」

「捨てないでっ……」

「ちゃんと帰ってくるって」


腰にしがみついて離れないミケを宥め、食べ物を与えて聖は学校へと向かった。


(大丈夫か…?)








[*前へ][次へ#]

8/105ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!