*
食事も聖は普段食堂だ。
この階だって他の人もいる。
ずっと隠しておくのは難しいだろう。
(…ま、とりあえず…)
「ミケ、起きろ」
「…………んに……」
「キスするぞ」
「ふにゃ……ん」
起きない。
それどころか暖かさを求めて聖に擦りよってきた。
それをみた聖は宣言通り、昨日出来なかったキスをする。
「んちゅう……ん、むっ……んんぅ…」
「ん、はっ……ミケッ…」
「ふぁん……ひ、じり?んん……おはよう」
「ああ。腹減ってないか?」
「うにゅ……空いてる。喉、飲みたいっ」
寝起きとキスでぼんやりする頭を起こし、ミケはトテトテと聖の後をついていく。
(…何が好きなんだ?猫…)
「聖。ミルク、ある?」
「は?まだヤり足りねぇのか?」
「?」
分からない、とでも言うように首を傾げる。明らかに幼すぎる仕草に、聖はこれが萌えか…と呟いた。
「牛乳、ない?」
「あぁ……牛乳な。ほら…」
「あり、がと」
コップに入れてもらったミルクをチロチロと飲んでいく。
それをみて聖が冷蔵庫の中を漁りにいくと、その後ろをミケがついてきた。
(可愛いな…ほんと猫だ)
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!