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そして朝、少し早めに家を出た慎一たちは聖のもとに帰るために寮を目指していた。

慎一はこちらに来るのは初めてなため、入口からはミケの案内だ。


「何階?」

「んとね、2番目っ」

「ここ?」

「あ、違う……上の2番」

「上って……生徒会!?」


(そうか…会長の名前だ)


まさかそんな人にこれから会いに行くとは……慎一は少し緊張してしまった。でもミケは聖に会えるとあって嬉しそうだ。

エレベーターがつくと真っ先に飛び出していって、チャイムを鳴らした。


 …ガチャッ


「聖っ、ただ、いま!」

「ミケ!あぁ…帰ってきてくれたんだな…」

「? ここ、ミケのお家、だよっ」

「そうだな。…ところでソイツは?」


「あ、えっと2年の犬飼慎一です。ミケ…さんお預かりしました?」

「わんちゃん。ミケのお友達っ」


腰の辺りに抱きつきながらそういった。何気なしにクンッと匂いを嗅ぐと雄の匂いがし、この男とヤったことが分かる。

でも…責めることは出来ない。

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あきゅろす。
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