*
うぃぃぃん…チンッ。
「うにゃっ!!っ……ついた?」
(ここ…どこぉ?聖ぃ…)
一回しか来てない所。
迷うのは当たり前だ。
ミケは辺りを気にしながら勘だけで歩いていく。
トテトテトテ。
(んー……1人…)
とてとてとて。
(あ、お外っ)
ミケは外への出口を見つけた。
ぼうしを落とさないようにしながら走って行くと、青空が広がる。
「ふに…あった、かぁい」
お日様がポカポカとミケを暖める。
ついつい近くの木の根元に丸まって寝てしまった…。
* * *
ミケが寝て1時間、そこに豪が通りかかった。
グッスリと寝ている姿を見て、起こさずに部屋に運ぶ。
「かんわいーっ、肌白っ!」
「ぅ………んに……」
ぱさっ。
「は………え゙!?ネコー!?」
「んに゙ぃっ!!?」
ミケが体を捩ったときに帽子が落ちてしまい、豪が大声をあげた。
それにミケが悲鳴をあげながら起きてしまう。
「は?あんたなに…?え、まじ?」
「んにゃ……あれ?お馬さんだっ」
「へ?」
(馬って…馬場のあれか?)
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