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「んに…聖だ。ふにゃぁっ…」
「逃げたかと……」
「?」
飛びついてきたミケを受け止め、驚く聖。さらに驚いたのは後ろにいた大輝だ。
「子猫ちゃん、借りたから」
「………どういう意味だ」
「ナニしたよって意味です」
「………………」
バチバチと睨み合いが続く。
ミケは訳分からない、とでも言うように首を傾げた。
「ミケ…お前俺じゃない奴とヤったのか?」
「…?聖、怒ってるの…?」
「いいじゃん。ほら…野良猫っていくつも家を持ってるっていうしさ」
「まぁ…な。それでも最後は帰ってきてくれんだろ?」
「んっ。ミケ、聖好きっ…!ここ、ミケのお家」
(くっ…可愛いな…)
尻尾をブンブンと振るミケ。
ほんとは1人閉じ込めておきたいのだが、それはこちらのワガママだ。
ミケが受け入れてしまうなら仕方ないと思う聖でした。
(あーあ…最後は聖か)
少し悔しい思いをした大輝でした。
ぐぅぅぅ…ぅ。
「んにゃっ…///」
「今の後から鳴るのスッゴい可愛い!やっぱ聖にはもったいないなー」
「絶対渡さねぇ。……しかし…どうすっかな…」
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