5
「俺…もう行かなきゃ」
「やっ…まだいてよっ!」
「幸一…」
でももう時間だ。これ以上は一緒にいることが出来ない。
「せっかく…会えたのにっ…。ふぇっ…行っちゃやだぁ」
「泣くなよ…俺だって離れたくねぇんだから…」
「っ…手紙、まだちゃんと書いてくれる…?」
「当たり前だろ」
「ふぇ……好きっ…まこっちゃーんっ」
ダメだ…可愛すぎる。でもこのままってわけにもいかない。俺は…突き放すようにして幸一と離れた。
「やっ…まこ、ちゃ…?」
「……じゃあな」
「うぅっ…まこっちゃんっ!!…まこっ…ちゃ…」
ごめん幸一。好きだよ幸一。今はまた離れ離れになるけど…次会うときはお前を迎えにいくから。
もう離れ離れにならなくていいように、俺がお前をもらいに行くから…だから待っててくれ。
あの日から少したって手紙がきた。日付をみると俺たちが会った日だ。どうやら手紙を出した後に会ったらしい。
んで、その手紙には…今年中に日本へ帰るって書いてあった。高校は俺と一緒のとこ行くって…。
「あの涙の別れ…何だったんだ…」
幸一と会えるのはすげぇ嬉しい。けどあんな別れをした後でこれが分かるって…俺、なんか恥ずかしくね?
《待っててね、まこっちゃん☆ from幸一》
END!
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!