[通常モード] [URL送信]

焦りが出てきて余計に見つけられなくなる。嫌だ、会いてぇのに!!なぁ…どこにいるんだよ。せっかくここまで来て…何も出来ずに帰んのかよ…。

「っ……幸一!!」

「はいっ!!…………え?」

「え?」

え?え……?嘘だろ…幸一が…幸一が目の前に…。

「幸一!」

「ま…まこっちゃーんっ!!」

すぐに近寄って力の限り抱き締める。この感覚、この声、この匂い…2年前と全然変わってねぇ。やっと会えた。すげー…長かった。

「会いたかった…幸一…会いたかった…」

「嘘っ…ほんと、に…?ふぇっ…まこっちゃ…!!」

あったかい。柔らかい。可愛い。俺…こんなに弱かったか?幸一を目の前にして泣きそうになる。

聞こえてくる心臓の音と、幸一の泣き声につられそうになる。

「あぁあっ…まこっちゃ…まこっちゃんっ!」

「あぁ…好きだ。俺…ほんとにお前が好きだ…っ」

あのときよりももっと強く、言葉じゃ表せないくらいに。俺はこの小さな体をずっとずっと守っていきたい。



.

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!