8
「何で何も言わないで行っちゃうんだよ…。親友じゃなかったのかよ!!」
「だって…だってまこっちゃん、僕のこと嫌いになったんでしょ?」
「は?意味わかんねぇし。てか俺じゃなくてお前が嫌いになったんじゃ…」
「…え?」
なんかね、僕たち2人勘違いしてたみたい。お互いに嫌われたと思って、近づいちゃいけないって考えてたみたい。つまり…僕は嫌われてかなったんだ。物凄く、無駄な時間を過ごしてたんだ。
「俺、お前に言わなきゃいけねぇこといっぱいあったんだぞ!?」
「…ごめ、ん」
「あーもー…好きだっ」
そう言ってまこっちゃんが僕のこと抱き締めてきた。ギュって、強く、優しく。でも僕は混乱してた。だって…あの言葉を、どうとっていいかわかんなかったから。それで僕が黙っていると、更にまこっちゃんがこう言ってきた。
「俺…お前が好きだ。友達としてじゃなくて、1人の人として。……男が男を好きになるってキモイよな」
「っ…!!待って!!」
「こう、いち?」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!