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『もう、バカな新吾』


『バカはお前だろ。…でも、もう心配かけることもねぇな』


『えへへ、じゃあ、せっかくだしハネムーンでもいっちゃおっか』


『ああ、どこへでも連れてってやるよ』



……俺は俺の体を捨て、千佳広と2人、永遠に愛し合うことを選んだ。

愛している、千佳広。
死んでも、ずっとずっと…。







――1年後 (NOside)


「あーもー待ってよー!早すぎ…っ、ん?」


「…どうした茜」


「んー…あれ、…お墓みたいだね」


「あ?…あーそういやそうだな。先輩たちが噂してたアレか?」


「アレ?」


「ああ、なんでも去年の卒業前に同じ日に事故と病死した先輩たちがいたらしくてさ、人気あったとかで学園に墓たてたとか」


「へーえ、そんな凄い先輩だったのかな?」


「さぁな。病死した方は心臓病。事故死した方は正しくは脳死後にドナー提供で、だったか?体のほとんどくれてやったって話だぜ」



スゲェ人だな、と男はいう。
そういった敬意を称えられて、お墓ではないが石碑がたてられたのかもしれない。



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あきゅろす。
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