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あれからまた日はすぎて、もうすぐ卒業、という時期になった。だが俺の調子はあまりよくなく、また入院をせざるを得なくなって。

つっても、千佳広がきてくれるから寂しくはねぇんだ。
ただ心配させちまうのがな…。



「…今日は遅いな…」



今までどんな遅くても昼の時間にはきてたんだが。なんだか嫌な予感がして、心臓がズキリと痛んだ。

そしてそれは、まさに現実となって俺へ突きつけられることになる。



『新吾君、急ですが明後日、手術をすることになりました』


「……へ?」


『臓器が見つかりましたので急ですが、今からそのときまで外へ出歩かないようお願いします』


「ま、マジッスか!?っ…やった、あの、せめてチカに連絡だけでも…!」


『そ、それは…』



両親へは病院から連絡がいくだろう。でも、千佳広にはいかない。それに俺の口からいいたかった。
だから連絡してから安静にしてくれないか頼んだんだ。

けど、医者は口ごもって、顔を青くした。なんだ…?なぜ、口ごもる。



「先、生…?」


『っ…申し訳ない。本当は臓器提供者が誰かなんていっちゃいけないんだが…』



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あきゅろす。
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