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「バカ!こんな汗かいて…走ったんでしょ?あんな暴れて、ほんとにし、死んじゃうと…っ…うぅ、うわぁぁんっ」
「っ…ごめ、んな。死なねぇよ…チカを置いて、死なねー…から…」
俺の胸にすがりついてなく千佳広にキスを送り、俺はそのまま気を失った。
その後約1週間、俺はまた病院のベッドの上で過ごすことになってしまった。
何が申し訳ねぇって、ベッドの上にいる俺を見るたびに一瞬悲しそうな顔をすることと、俺が入院中はほとんど学校を休んで面会にきていることに対してだ。
「新吾、大好きっ」
「んだよいきなり」
「えー新吾は?好き?…それとも、嫌い?」
「んなわけねぇだろ、大好きだ、愛してる。…こいよ、チカ」
「ふふっ、いけないんだぁ」
個室なのをいいことに、千佳広といちゃつく。ベッドの上に呼んで俺の上に跨がらせ、キスをする。
激しく動くことは禁止されているが、この18年間で限度は知っている。
今日はそんな体調がよくねぇけど、ヌき合いっこぐらいなら出来るだろう。
そうして、いつ人がくるか分からねぇ状態で、俺らは幾度となく愛し合ってきたんだ。これからも、ずっと。
…そのはずだったのに。
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