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「は、ぅ…待って、もうちょっと…んっ」


『んだよ早くしろよっ』

『なーもう飽きた。喰おうぜ』


「ひ…っ、あ、起て、起って…!」


『まぁ待て、アレを使おうではないか』



必死に起たせようと扱いていると、妖怪が檻の隙間から何かを転がしてきた。

ああこの檻、広いから相手の手が届かないのが唯一の救いだな…。



『それを飲め、人間』


「え…」

毒、なんじゃ…。


『毒ではない。人間が使う、人間が持っていた面白いクスリだ。さぁ飲め』


「っ…もしかして、媚薬…」


『飲め』

『飲ーめ!』

『飲め…っ』



あちこちから声がする。
中には早くしろと怒るものもいて、怖くなった俺はそれを拾い上げて少し飲んだ。

しばらくそのまままた扱いていたけど…、



――きゅうん


「っ、あ…」


『お…?』


「あ、あっ…あつ、いぃ…はぁっ、ああッ」



熱い。

そう思った瞬間体中を熱と快感が駆け巡り、俺はあられもない声を出しながら扱く手を早めた。



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