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「幸一君おはよー」
「おはよー田中君」
クラスに入ると、一番に目があった田中君と挨拶した。…それから、まこっちゃんとも目があった。
どうしよっ…目、あっちゃった。はぅぅ…今日もかっこいいっ!!…じゃなくて、謝らなきゃ、ダメだよねっ。
だから勇気を出してまこっちゃんに近づいていった。そしたらまこっちゃん、目をそらしてそこから立ち去っちゃったんだ。
「ぁ…」
何で…?僕が昨日あんな事言ったから?
─キーンコーンカーンコーン─
そのとき、チャイムがなった。そのばで唖然としていた僕は、先生の注意によってやっと自分の席へ座ることが出来た。
あれから一週間、ずっとまこっちゃんと喋ってない。目を合わせてもそらされる。こんな事、出会って初めてだった。
凄く悲しくて、胸が痛い。でも泣きたいのに狂った笑いしか出て来ない。
…でも最近、こうも思うようになったんだ。
"このままでいけば、別れは辛くない"
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