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※801です



『やや、これは美しい』

『いいものを拾いましたな、旦那』

『はよ目を覚ませ、人間』



……声がした。
そこら中から声が。

真っ暗闇…と思ったら、俺はどうやら目を瞑っているらしい。
それに気づいて目を開け、…驚愕した。


檻の中にいる自分。
その檻を囲うようにいるのは、人間ではない生き物…化け物だ。

なんだこれは夢か夢なのか…っ…コイツらは一体なんなんだ!



『私らは妖怪と呼ばれる者。人間、綺麗な顔をしているな』


「ひぃぃっ!?喋った…!」


『失礼な人間だ。おい、人間。喰われたくなければワシらを楽しませろ』

『そうだそうだ!楽しませろ人間っ』


「な、んだよ…何…っ」



なんで俺はこんなとこにいる?
そう確か、古い神社を見つけて探索してて、そこに古井戸があって…落ちたんだ。

そして目を覚ましたらここにいた。ならばまだ気を失って夢を見ている?
それとも、本当にあの井戸は異界にでも繋がっていたというのか…!?



ああ、ああ、食われてしまう!



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あきゅろす。
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