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「………俺?」
「そう、君。
ねぇ、オレから目を奪わないでよ。オレはね、死ぬそのときまで、君を見つめていたいの」
熱く熱く囁くお前。
強く抱き締めて、
キスをした。
ああいっそ、
この口からお前の全てを食ってしまえたらいいのによ。
でも……そうか、
それもそうか。
俺もお前に見つめられなくなるのは嫌だな。
………よし、
相手を潰そうか。
「ふふ……あは、ダーメ。アイツはね、オレがやるの」
「……は…?」
「だって、君の悪口をいったんだ。
あの口を縫い付けて、君のいいところを理解するまで教えてあげなきゃ。でしょ?」
「っ……好きだ。
んなことしなくていい。お前が他の男に触れてるってだけで、ソイツを殺しちまいそうだ」
「凄い、素敵…オレのためにそんなことしてくれるなんて、オレ幸せ」
お前のためなら、
……俺のためならなんでもしてやるさ。
好きだ、
好きだ、
………殺したいほど、愛してるぜ…。
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