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「はっ、くれてやってもいいぜ?その代わり、俺も何かもらわないとな」

「え…なんだ、そんなことか!よーし、お前、美味しいし強いみたいだしカッコイいし、おれの家来にしてやるっ」



どうだ、最高だろ!
と胸を張っていわれても、んなもん俺にとっちゃなんの魅力にもならねぇ。

きっとソッチの世界じゃ王子の家来なんてすげぇことなんだろうが、生憎そんなもんのために血をくれてやる義理はねぇ。



「そうじゃねぇ。俺が求めてんのは…」

──チュッ


「んぅ!?……ふっ、んっ…んゃっ」

「っは…こういうことだ」

「はふ、はっ…ぅ、嘘だろぉ…っ」



は、んな対象にされると思ってもなかったってか?
それともファーストキスで、俺に奪われたことにショックを受けたか。

どっちでもいい。
断られたら断られたで、俺にはまた退屈な日々が戻ってくるだけだ。


……と、思っていたがこのガキはどこまでもバカなガキだった。



「人間は男と恋愛するのか!!」

「は…?」



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あきゅろす。
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