いじわるな彼
※ローター/隠れH
人に見せつけるのが好きな彼のおかげで、彼女はそのシチュエーションに興奮して感じてしまうようになりました。
「い・や!」
「んなこというなよ。ほら…」
「ゃ…ひゃあんっ!!や、だぁ…」
このときちゃんと拒めば良かったと、春樹は後悔した。なんだかんだいって受け入れてしまう彼は、一樹にベタボレだ。
でも、これはないだろう。
『〜であるからして……』
「っぅ……ん、…っ」
今は授業中。周りにはたくさんの生徒がいて、教壇には先生が立っている。
そこに1人、授業を全く聞いていない人がいた。前屈みになり、唇を噛んで何かに耐えている。周りはその様子に気づいてないようだ。
「ぁ……、…っ、っ…ふ」
頬は蒸気し、伏せられた長い睫毛は震えている。足をもじもじと動かして紛らわせようとしている春樹の後ろには、小ぶりのピンク色のローターが埋まっていた。
刺激を求めた一樹によって休み時間に埋め込まれ、そのまま授業を受けるハメになっていた。
唯一の救いは、動いていないということだ。違和感があるだけで他のものはない。春樹はこのまま早く終わってくれれば…そう願っていた。
『〜そしてこうなる。分かったか?』
「ん……ぅ、っ…ぁ…」
授業なんて聞いてられない。怒りを込めて春樹は一樹を睨んだ。すると、ニヤリと笑う一樹。手には…リモコンが握られている。
──カチッ、ヴヴヴヴ…
「っ──!?…ぃぁ、……ぁぁっ…ん、…ゃ」
声を出さなかったのを誉めてほしいくらい、春樹は突然の刺激に耐えた。だがその代わり体が大きく跳ねてしまい、先生に目を付けられてしまう。
『この問題を解いてみろ』
「ひぁっ…ぼ、くですか…?ぅ、あのっ…」
『そうだ、解け』
「は、ぃ…ん。んんぅ…ぁっ…」
歩くたびに擦れて、中の振動が余計に伝わる。起ちあがり始めた自身に嫌悪しながらも、黒板へ向かった。
──ヴヴヴヴッ
「っ…、…ゃ、む…りっ」
『分からないのか?』
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