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一目惚れ
※出逢い/Hなし/一樹視点




春樹は俺の恋人だ。
ちっさくて目がクリクリしてて、いつも元気で。すっげぇ可愛いの。俺の完全な一目惚れ。

……だけど、春樹は男だったんだ。







『おい、何やってんだそんな所で』

「や、別に」


最近俺には気になってる奴がいる。2つ横のクラスの奴だ。よく分かんねぇけどいつも頭の中にはソイツの顔が浮かんできて、知らない間にクラスまで見にきてる。

今もそうだ。
運悪く友達に見つかったけど、声をかけられなければチャイムが鳴るまでここにいたはず。


……俺は一体どうしたのだろうか。







『ねぇ一樹くん、私と付き合って?』


放課後の呼び出し、たまにあることだ。目の前にいる奴も可愛いんだけど…どこか違う。

こう…作った可愛さっていうのか?アイツとは比べものにならないくらいヒドい。


「ごめん」

『何で…?』

「何で?なんでっていわれてもな…」

『他に好きな子がいるの?』


そういわれて違うと否定しようとした。けどそのまえにアイツの顔が浮かんできたんだ。

だからこのときに気がついた。アイツが好きなんだ、と。
男なのに男を好きになったんだ、と。


そう思ったらもうアイツ以外見えなくなった。そこだけキラキラ光っていて、他の奴と話してるのが気にくわなくて。

……だけど、俺、アイツの名前すら知らない。


いつも見てるだけで何も知らない。アイツも俺のことを知らない。一度会ったことはあるけど、覚えているだろうか?

俺は…俺は……おれ、は…。







今日、話しかけてみようと思う。じゃなきゃ何も始まんねーし、男同士だから変ではない…はず。

ナンパだ、ナンパだと思え俺!!…って出てきたー!?


「わっ!?あ、の…通りたいんですけど…」

「あ、えっと…少し話したいんだけど、いい?」

「え、僕?」

「そう」

「んーいいよ」


誘い出し成功!
そのまま人からちょっと離れた所で話すことにした。

……近くで見るともっと可愛い。上目遣いだし、これは本当に男かって思う。




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あきゅろす。
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