痴漢ごっこ
※電車内/見せつけ/春樹視点
『なぁ、買いもん行かね?』
一樹がいつものようにこう誘ってきたから、僕はいいよっていった。でも今日は行くお店が少し遠いんだって。
だから今、電車に乗って移動してる。
これがまた休日ってこともあって人がいっぱいなんだ。
えっと…すし詰め状態!
──ガタン!
「うわぁっ!?」
「おっと!」
いきなり電車が揺れて倒れそうになったところを、一樹が助けてくれた。さり気ない行動なんだろうけど…かっこいいなぁ。
「ほら、こっち…」
僕が一樹に掴まってバランスをとっていたら、ドアの方へ引っ張ってくれた。
少し楽になったけど、一樹はツラくないのかなぁ?
っていってもどっちにいても押されるのに変わりはないんだけどね。
──スッ
……んっ、何…?
カバンかなぁ…今お尻になんか当たったんだけど。
──サワ、サワ…
やっ、カバンじゃない!痴漢だっ!!あぅー…気持ち悪いよぉ。
僕、童顔でよく間違われるんだよね。だからって慣れるもんじゃないよ…。
──ギュッ
「ひゃうっ!?」
お、お尻掴まれたぁっ!
ありえない!
僕がいくら身を捩ってもその手は、しつこくお尻を撫で回してくる。その手がどこかイヤらしい手つきで、なんだか変な気分になってきちゃった。
……って何痴漢に感じてるの!?
「っ…ん、」
やば…意識したら本当に気持ちよくなってきた…。
「……どした?」
「っえ!?…な、でもないよ」
どうしようって思ってたら一樹が心配そうに聞いてきた。声が裏返っちゃったし、顔、真っ赤だったかも…。
──スーッ
「あっ!!」
嘘っ、手が前も触ってきた!
離れてかないってことは男だと知っててやってるってこと?
しかもその手は僕のをズボンの上から握って、扱き始めた。
「っ…ん!ぁ、ふぇ…」
僕が小さな声で喘いでいると、ジーって音がした。下を見るとズボンが脱がされ、手が下着の中に入ってき、直接触ってきた。
僕のソレはもう先走りで濡れていて、痴漢の手が僕に塗り込むようにゴシゴシしてくる。こんな公共の場で、一樹が横にいる場で、クチュクチュと音を出している。
「はぁっ…///」
も…ムリッ!
やだよぉっ…バレちゃ…、
──ガリッ
「っ!?んんんーっ!」
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