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構って *
(武蔵視点)


無事謹慎が解けて蛍に会えるようになったのはいいが、あいつらだけじゃ間に合わねぇってことで、日中手伝いをするハメになった。

いや、正直手伝う手伝わねぇはどうでもいい。蛍がそのことにかかりきりになって、帰りゃ疲れてすぐ寝ちまうのが俺としては納得いかねぇだけだ。



「…おい、蛍」


「んー…?」


「何で部屋にまで持ち込んでんだ。もう大分落ち着いてきただろうが」


「そうなんだけど…んー…」



…チッ、こっちを見向きもせず、持ってきた書類と見つめ合いか。
返事も上の空だし、俺としては面白くねぇ。

つい、イタズラ半分で、その書類を取り上げてみた。



「あっ!…もう武蔵、何するんだ返してくれ」


「こんなもん明日やりゃいいだろ」


「今日のうちに終わらせちゃいたいんだ。武蔵、返してくれないか?…邪魔をしないでくれ」


「は、…邪魔だと?」



ヒク、と頬がひきつるのが分かった。蛍もしまったっつー顔してるが…もうおせぇ。

こんな、本来なら俺らに関係ねぇもんのせいで蛍がこっちを見ねぇのが悪いんだろ、なぁ?



「あ、いや、その…すまなかった。言葉のアヤというか、…む、武蔵?」


「いいぜ、蛍はコレ続けてろよ。俺は、俺のしたいようにする」


「だからってなんで机の下に…、っ、なっ!?」


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