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よしよし
リコールに対する全校集会が終わり、さらには午前の授業も終わったあとのお昼休み。

集会で色々とあったせいで生徒間のざわつきはまだ収まらず、その生徒の間を抜けていく元気にも、本当かよ、と声がかけられたり陰口を叩かれたりもした。

しかし元気はそれらを気にすることなく突き進み、とある部屋の前で、スーハーと息を整えた。



――コンコン


「しつ、失礼…しま、す」


「ひっ!…ぁ…もも、森口、く…?」


「鳴海センパ!」



いたっ、と嬉しそうに目を輝かせる元気に、ビクビクとこちらを窺っていた輝は、ホッとしたような笑顔を浮かべた。

お昼を一緒にしてもいいか問われ、輝もちょうど食べようとしていたところなので、コクンと小さく頷いて指導室を一瞥する。

2人でそちらに移動し、少し距離はあるものの一緒にご飯を食べ始める。すると、急に元気がソワソワしだして。



「…?」


「オレ、…オレ、集会、証言した」


「ぁ…き、聞いてた、よ」


「ちゃんと、出来た?」



ちら、と伺いをたてるような視線に輝は小さく頷き、けれどなぜかシュンとしてしまった元気に持っていたものを置いてオロオロし始めた。

どうして落ち込んでしまったのか。分からない。けれど元気のそんな姿はどうにも見ていられなく、輝は自然と、空いた手を元気の頭へ伸ばしていた。


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あきゅろす。
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