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雷汰は、昨夜聞いたことをありのまま話した。中には乱れる蛍を想像し顔を赤くする者もいたが、話し終えるころにはみんな神妙な顔つきになっていて。

…けれど、決して気持ち悪いと思うような隊員も、いなくて。



『お可哀想…』

『媚薬なんて使われたら、それこそ理性なんてなくなるよねっ』

『むしろ今までそれを気づかせなかったことが凄いよな!』

『ああ、お二人は恋人なんだし今更驚くことでもない。むしろ…福山先輩のいった通り、近くに感じました』



何もかもが完璧で、別格だ、女神だと思っていた人の人間らしい弱点。
それは気持ち悪いどころかなんだか蛍を身近に感じられ、みんなはその事実をすんなりと受け入れることが出来た。

見かけだけで近づいた人たちじゃないからこそ、雷汰が選んだ人たちだからこそ、ここまですんなりと受け入れられたのだろうが。



「サンキューな。蛍も喜ぶと思うわ」


「だとしたら光栄です!では神風様のことはよしとして、…生徒会について、ですね、総括」


「ああ、武蔵から、この話を進めてくれって了承はもらった」


――ザワッ


「青桐様がっ?ならもう決定です。僕は、生徒会をリコールします」


「俺も俺もぉ」


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あきゅろす。
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