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「そういう問題じゃないんです。もう時間がない。ただでさえ遅れてるんですから、早く終わらせてもらわないと…」


「だからそれがおかしいんだってば!仕事仕事仕事!みんなおかしいぞ!もっと自由にしていいんだっ、俺が遊びたいっていったら遊ばないといけないんだぞ!!」


「芹のいう通りだよ。僕たちにとってもう学園祭なんてどうでもいい。芹といる方が大切なんだから」


「はっ、頭下げてどうしてもっつーならやってやらねぇこともねぇがな」



…なんて、自分勝手な。
さも自分たちが正しいんだというように次々と言葉を発してくる智也たちに、蛍は静かに怒りを沸騰させていく。

おかしい、おかしい、おかしい。何をいっている、



「おかしいのは、どちらですか」


「あ゙?」


「生徒の代表としてみんなの上に立つあなたたちが、仕事をせずにどうするんですか。たった1人の生徒に左右され仕事を放棄し、設立当時から開催されている、伝統ある学園祭を放棄しようとするなんて、どういうつもりですか!」


「それがおかしいんだぞ!なんで生徒会だけ仕事しなきゃいけないんだっ、みんなでやればいいだろ!?」


「生徒会は学園を運営する組織です、生徒の代表としてその重荷を背負わなければいけません。それは、重々承知して生徒会に入ったはずですよね?それともまさか、そんな大変だとは思わなかったとでもいうつもりですか?」


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あきゅろす。
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