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むしろそれはぜってぇさせねぇ。何に巻き込まれるか分かったもんじゃねぇし、里原と辺見はまだしも、花笠は前科ありの若松も力づくでくる可能性がある。

一人でいかせられっか、あんなとこ。俺が納得いかねぇのは、あんなやつらのために労力を浪費することだ。
はぁ…いっても、蛍は聞かねぇんだろうがな。



「…武蔵」


「んぁー?」


「その、1つ誤解しているようだからいうけど…俺の頭の中の半分以上は、武蔵のことを考えているよ」


「は、」


「いつ見てもかっこいいなとか、他の人を見てないかとか、見られていないかとか。今も、せっかく真剣な話をしてるのに武蔵に乾かしてもらうの好きだなとか、指、気持ちいいなとか。…嫉妬してくれたのは、嬉しいな、とか」



それから、それから…って、ああクソ、ふざけんなっつーの…。

顔に熱が溜まるのが自分でもよーく分かった。櫛もドライヤーも放り投げ、後ろから蛍に抱きついてまだシャンプーの香り残る髪に鼻を埋める。



「む、武蔵っ?」


「可愛いこといってんじゃねぇよ…」


「ま、まだ髪濡れてるだろう…っ?その、離し、」

――グイッ

「…わっ!?」


「もっと、もっと蛍ん中俺でいっぱいにしろ。俺と同じとこまで堕ちてこいよ、蛍」


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あきゅろす。
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