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何度目の注意か
『生徒会役員はただちに生徒会室へ集まって下さい。繰り返します、』


お昼休み、みんなが楽しく食事をしていたところに、放送が入った。この声は蛍だ。

校内に響く蛍の声にみんながうっとりと聞き入る中、呼び出しを受けた生徒会…智也たちは、酷く機嫌の悪い顔をした。



「なんなの今の放送は」


「なんで俺様があいつらに呼ばれなきゃいけねぇんだ」


「あっ!もしかしたら一緒に飯食おうって誘いかもしれないぞ!いこうぜっ」


「まっ、芹!」



不審に思う智也たちとは裏腹に、なんとおめでたい頭をしているのか、芹はニッコニッコと笑顔で食堂を駆け抜けていく。
智也たちも慌ててあとを追い、来たくもない生徒会室へついてしまった。

バン!と勢いよく開けた扉の先、蛍と武蔵がソファーに座ってこちらを見ていた。
中には既に直志と夕もいて、芹はみんないることが嬉しいのか、笑顔を絶やさず武蔵の目の前のソファーへドカリと座った。

だがもちろん、みんなで仲良くご飯を食べたり話をするために呼んだわけではない。



「…何の用だ、勝手に入ってんじゃねぇっ」


「何のために呼び出したのかも分かりませんか?この部屋の中の状態を見ても?」


「それが風紀に関係あるの?ずいぶんと暇なんだね、風紀は」


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あきゅろす。
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