[通常モード] [URL送信]

「す、スポーツなんたらってやつのせいで元気は自由に遊べないのか!?だったらそんなのやめちゃえよっ!なっ、元気!」


「ですから、それを剥奪されると困るのは森口くんなんです。成績も悪く出席日数も危うい。ただの素行の悪い一般生徒になってしまうんですよ?」


「オ、レ」



たかが部活、…じゃ、ない。
オレにとっては、大切な部活だったはず。なのに。オレ、どうして休んでるんだっけ。

神風先輩が、眉を垂らしてオレを見上げてくる。



「バレーが好きで、努力してうまくなって、特待生にもなれたんじゃなかったんですか…?」


「…す、き」


「何だよバレーなんて球遊びの一つだろ!?そんなバレーしなきゃいけないならやろうぜっ、簡単だろあんなもん!俺もバレーやりたいっ」


――…ズキ、



球遊び、だけど、そんな風にいってほしくない…。

どうして、芹。
オレ、バレーが好きなのに。バレーのこと、そんな風にいわないで。



「…、ちゃんと口にしていわないと、思いは人に伝わりませんよ?」


「っ…芹、いい」


「おう!俺は元気のいいたいこと分かるぜっ!だから無理して喋んなくていーぞっ」


「テメェは黙ってろ」


「吉川くんは特殊なんだと思います。みんな、あなたにもっと分かりやすく話せといいましたか?以前は、森口くんもそんなんじゃなかったはずですよ」


[*前へ][次へ#]

19/61ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!