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反省
夕が風紀室へくるようになって数日。すっかり輝は夕に慣れたらしく、休憩時間にはチラホラと会話する姿をよく見るようになった。

そして夕が分からないところは輝や、たまに蛍たちも手伝うため溜まっていた仕事を処理していくスピードも少しだが上がり、グッと減ることはなくてもこれ以上増えることはそうそうないだろうというところまで、夕も成長していた。

そんなある日の放課後。



――コンコン、


「はい、どうぞ」



風紀室の扉がノックされた。
蛍は入っていいよと返事を返したがなかなか扉が開くことはなく、雷汰と小首を傾げ顔を合わせ、こちらからドアを開けてみることにした。

少し慎重に、雷汰がドアを開ける。そこにいたのは、なぜか気まずそうにした赤い髪の生徒で。



「うぉ、花笠?」


「っ、…なん、なんで…っ」


「花笠くん?どうしました?」


「どうって…反省文出しにきましたァ。って、平凡クンじゃん!最近見ねーと思ったらここにいたのかよ」



どこか入りにくそうにしながら中に入ってきた直志は、反省文を持ち上げ蛍に見せつつ、その蛍の後ろにうずくまって隠れている夕を見つけ声をかけてきた。

ビクリ、と肩が揺れ、体が小刻みに震える。蛍はその様子に眉を寄せ、提出が遅いです、と直志の意識を夕から自分へ移した。


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