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迷惑メール
親睦会も終わり、少し落ち着いたかと思いきや、風紀は別のことに頭を悩ませていた。

あの親睦会以来送られてくる、とある生徒からのメールに。



――ピロン♪


「…、…ま、また…」



メールを確認した輝は眉を垂らし、困ったように画面を見つめた。このアドレスに送っていい内容は、風紀に関することだけだというのに。

昼夜問わず友人にメールを送るように送りまくっているこの生徒に、輝はより人間不審に陥りそうになっていた。

そもそも今は授業中。
【美味しそうだろ!?】なんて文と、今からこいよという誘い文。そして添付されていたケーキの写真。
授業免除が許されている輝だって授業中に当たる時間は自重しているのに、一体この生徒は何をしているのだろうか。



――ピロン♪


【返事返さないとダメなんだぞっ!】


「…ひっ、こ、怖いこの人…っ」



いつも催促のメールを送ってくる。輝に宛ててでないのは分かっているが、まるで自分が責められているように感じ、輝はブルブルと体を震わせるのであった。

…だが、その日のお昼休み。
相変わらずくるその生徒からのメールに混じり、休み時間にはよく備品の破損報告が送られてくる。どれもその生徒絡みなため頭が痛くなる一方だが、今日は一風変わったメールが一通、届いた。


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あきゅろす。
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