2 あ、でも風紀のお二人についてはみんな理解してるみたいで、一緒になってみたいと思ってても誘うぞ、と意気込む人はいないみたい。 それにしても…ペア、かぁ。 僕は誰を誘えばいいんだろ…。 「おーい元気、夕っ!迎えにきてやったぞっ!」 「芹、っ」 『は、花笠くん…!』 『嫌っ、なんでそんなやつとっ』 「…うっぜ。ちょーい黙れよ」 『『ひっ』』 うわぁぁ怖っ。 芹くんにはヘラヘラした笑みを見せてるのに、芹くんの悪口いった途端顔が険しくなった。 みんな顔を青ざめて口を閉ざす中、森口くんは嬉しそうに芹くんのもとへ駆け寄る。 …てゆうか、今、僕のことも呼んだ…? 「おい夕!早くしろよな!」 「ぼ、僕っ?!…で、でもまだHR中だ、し…」 「俺が呼びにきてやったのにそんなこというなよ!いいこと教えてやるから生徒会室いこうぜっ」 「芹ってばこーんな平凡くんのためにわっざわざぁ?」 「夕は人見知りだから俺が一緒にいてやらないとダメなんだ!ほらいくぞっ」 「ちょ、ま…っ!」 一緒にいてくれなくても平気なのに…!それに、生徒会室っていったよね?ヤバい、クラスメートの殺気がヒシヒシと伝わってくる、泣きそう。 [*前へ][次へ#] [戻る] |